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「あ」から「ん」まで。

言いたかった事、全部言う!

歌舞伎町の門をたたいたら…①

18歳、高校を卒業してパンフレットを作っている小さいけど何十年も続いてる新宿の古い商店街の中にある工場に就職した。

待遇は寮つき、給料は福利厚生など色々天引きで手取り15万。

8時~17時の土日休み。残業一切なし。

スーパーホワイト。純白。

木村文乃さんくらい透き通ってる。

 

ただ、毎日同じ流れ作業してる時に思った。

仮にこれを10年続けたとして、俺の未来は大丈夫なのか?

社会人になって本の作り方しか知らない大人になったらどうしよう…

そんな事を入社して1ヵ月で考えてるアホな俺。

 

毎日同じこと考えた。

考え続けて4ヶ月たった頃にはもう仕事のやる気が起きなくて、サボったりもしたアホな俺。

 

夜ご飯いつも決まった定食屋に行ってたんだけど4ヵ月も毎日通ってると店員とも仲良くなった。

「もうだめだー仕事やる気しねえー」

って言ったら、店員のおじちゃんとおばちゃんが

「まだ若いんだからイヤなら辞めて次に行けばいいよ!」

あ、そうか!辞めるって手があったか!

次の日、そっこう辞めます!

って言って1ヵ月後に退社。

こうして僅か4ヵ月ちょいで初めての仕事を辞めた。もちろん、次のあては無い。

 

辞めた当日、宿を探した。

泊まったのは一番安い、歌舞伎町にあるカプセルホテルだった。

荷物を置いて歌舞伎町を歩いてみた。

テレビで夜王とかギラギラっていうホストのドラマなら見たことあったんだけどリアル歌舞伎町は初。

ちなみに一番好きなのは永井大が主演の「黒い太陽」っていうキャバクラのボーイのドラマ。

 

新宿では働いてたけど、ここだけは別空間でうかつに近寄れなかった。

 

あの時は18歳だったからなぁ~

全てが光ってたんだよな~(笑)

街がギラついてたってよりは歩く人たちがなんかギラついてるような感じ。

出勤前のキャバ嬢のお姉さまを無意識に目で追ってたな~(笑)

ホストもカッコよく見えてたなー

その辺で呼び込みしてるアホなボーイたちもカッコよく見えたっけ。

 

あの時、歌舞伎町を散歩した時にはもう既にあの街の虜だったな。

フリーペーパーなのに万引きするようにコソッとパクってみたら求人がたくさんあった。

俺もう18だからこういうとこで働いても大丈夫だよな?捕まんないよな?とか意味の分からない不安持ちながら

ここだ!って思った店にそっこう電話した。

 

あの!面接して頂きたいのですが!!

オッケー!明日面接来てー!18時ねー!バイバーイ!ガチャ。

え?めっちゃ軽い…(笑)

 

次の日面接へ。

初キャバクラ。が面接(笑)

緊張しかしない…

店内はオープン前で明るかったけどシャンデリアとかシャンパンとかブランデーだとか豪華な感じ。

ヘアメイク終わって同伴待ちかなんかの女の子たちがいた。

めっちゃ見られてビビった。

ていうかあの時絶対睨まれてたな(笑)

ドラマみたいに靴舐めろとか生理用品買ってこいとかブランデー顔にかけられたらどうしようとかあの時マジでビビってた。

 

すると、昨日の電話の軽い人。

「おう!こっちー!座ってー!」

 

でも面接する人は前日の軽い人じゃなくて支配人とか言うめっちゃ強面の人だった。

殺気が半端なく絶対仲良くなれなさそうな人だった。

「お前いいね、真面目そうだし、男前だしスカウトもやれ!まぁ色々明日から頑張れ。」

合格らしい。

 

終わり際に

「これだけは気を付けろ。男と女の職場ってのは必ず"何か"が起きるもんだから、その"何か"を絶対起こすなよ。」

 

ん?何かってなんだ?(笑)

って俺がナメた顔してたら

 

「バカ!キャストの女に手ぇ出すなっつう事だよ!!」

 

は、はい!ぜ、絶対しません!!!

 

「噛みすぎだろ、キモいよ。」

 

声だけで人間って殺せるんだなって思った18歳。

 

こんな業界の門を俺なんかが叩いてよかったのか?(笑)

不安しか無いままこうしてキャバクラのボーイになりました。

続く。


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