読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「あ」から「ん」まで。

言いたかった事、全部言う!

歌舞伎町の門をたたいたら…③

俺につっかかるHさんは飛んでいなくなり、自由になった。

歌舞伎町が明るく見えた。


f:id:yutajourney:20170328080001j:image

自由になるはずだったが、まだまだHさんなんて小鳥ちゃんだった。

ただチュンチュン鳴いてた人に苦戦してた俺は更に苦戦する怪鳥に出会う。

 

名前はアミさん。30代後半、たしか38.9だったけど客に30ってサバ読んで皆から嫌われてるキャストがいた。

この怪鳥はクソかまってちゃんで、暇だと常にボーイがいるカウンターに来て話し相手を求めてくる。

女の子たちには嫌われてるので、話し相手は誰一人いないから結果ボーイに寄ってくる。

店長とアミ怪鳥が仲良く話してるとアミ怪鳥が、

「新人!ニベ!」っていきなり言ってきた。

 

はい?

 

「ニベとって!!!怒」

 

いや、はい?

 

「こいつ使えなっ!ニベ知らない若い子なんかいるの?笑」

 

ここでクエスチョン。

アミ怪鳥の言うニベとはなーんだ?

答えは一番最後で!

だから最後までお付き合いを!

 

テンパってる俺を見た店長も

「だりーやつだな。ニベわかるべ?」

 

だまれ。センターハゲ。悪ノリすな!

 

後ろからRちゃん(今後の重要人物&プライバシーのためイニシャルで。)が耳打ちしてきて

「そこにあるやつの事だよ!」

 

あ!

え!

はーーー??

 

正体はこれか!いや分かるか!

Rちゃんも笑いながら「ゆうた氏可愛いねー!」とか言ってきた。

いや、あなたの方が死ぬほど可愛いから…

 

キャバクラ嬢と働くのはハッキリ言って危険。

若い年齢でこの世界に入ったり、一目惚れしやすい体質だったり、女の子慣れしてなかったりするならば働くのはよした方がいい。

 

当時の俺は何て言ったって

上記の3つとも当てはまるパーフェクトヒューマン。

Rちゃんのたった一言で惚れそうになってしまった。(この時はまだ大丈夫。笑)

 

話は戻り、アミ怪鳥。

俺がいや、ニベなんか分かるわけないじゃないですかー!ってツッコミ入れたら、

「じゃあわかるように努力しなさいよ!!だから使えないのよ!ガキのクセに!!」

 

暇な店内に響き渡って、ボーイ一同お客さまに

「失礼しましたー!」

 

ニベ理解する努力ってなんだ?

原稿用紙2枚以内にまとめて理由を述べて頂きたい。

それからアミ怪鳥の当たり屋を始めた。

俺になんでも命令してくる。

 

不吉な笑顔でたばこを見せて「タバコ」

銘柄なんでしたっけ?

「だからわかる努力をしろっつってんだろ!」

 

お腹すいたー「何か買ってきて!」

何がいいですか?

「私の好きなものくらい知る努力をしろよガキ!」

 

「ニベ買ってきて。」

すいません、今マジで忙しくて手が離せ…

「私より優先することって何?生意気なんだよ!!」

 

終いにアミ怪鳥、イライラしてる時は決まって帰り際に

「あーあ、今日も使えなかったね!いつになったら使いものになるんだろーね!」

これがアミ怪鳥のキメ台詞。キマってるぜ!笑

 

Hさんなんてもう居たことすら忘れてた。

あんなのヒナで、ヒナに声を荒げた俺もまたヒナだった。

しかしアミ怪鳥にはさすがに言い返せない。

みんなから嫌われてたとしても言い返せない。

ていうか、こんなHさん以下の人間かどうかの瀬戸際に立ってる人にキレるなんてしたら

自分が人間失格の判子を押されそうだったからこの人はスルーすることに。

 

18歳の秋も深まる頃、

俺は特技、"めんどくさい奴はスルー"を覚えた。

今思えばアミ怪鳥がいなければイチイチムカつく人に食ってかかってたかも。

ありがとう。アミ怪鳥。

 

ちなみにアミ怪鳥の言ってた「ニベ」の正解ってこれ。


f:id:yutajourney:20170328074828j:image

わがるわげねぇべ!こったの!

(わかるないじゃん!こんなの!)

 

アミ怪鳥の罵倒をスルーする俺だが、さすがに覚えたての特技は完全修得までにまだ時間がかかる。

そんなヒナっ子な俺に助け船を出してくれたのがRちゃん。

「私がゆうた氏の立場なら耐えられなくてやめてるよ。すごいね!辞めないで頑張ってねー!」

 

Rちゃん。当時俺の2個上の二十歳。No.3

…好きになりました。